ビジネス洋書ガイド 「男性の感情を傷つけずに成功する方法」 アメリカの文化をウケる英語で学べる良書

はじめに

数年前に発売された、「会議でスマートに見せる100の方法」という翻訳本をご存知でしょうか。

著者がアメリの一流企業で学んだテクニックを、ユーモアとアメリカンジョークを交えて紹介している本です。というのも、著者が会議に集中しているフリをしながら集めた裏技がまとめられてるのです。そして裏技も、会議で活躍をするフリをしてスマートに見せるためのもの。

かなりウケます。

新刊の内容


そして今回、その著者が新刊を出しました!今日現在、まだ翻訳されていませんので、おそらく日本では知らない人がほとんど。

原文のタイトルは、How to Be Successful Without Hurting Men’s Feelings: Non-Threatening Leadership Strategies for Women.

日本語に訳すと、「男性の感情を傷つけずに成功する方法:女性のための、威嚇しないリーダーシップ戦略」という感じです。

著者はアメリカの一流企業で働いてきた女性ですので、これまたおもしろい視点でユーモアとアメリカンジョーク満載の本になっています。イラストや図が豊富で読むというよりは見ながら楽しめます。

僕が読んだ感じでは、男性が読んでも女性と同様に楽しめると思います。また、英語の解説がとても分かりやすい。

しかも、英語が典型的なアメリカ英語で、普段からオフィスで使われている言い回しがほとんど。かなり勉強にもなりますね。

女性が女性へ話すとき、また男性が男性や女性に話すときにも使うと、よりよいコミュニケーションになりそうです。読み進めていくと、ああ!これうちの会社にもある!という場面がたくさんでてきて共感がもてます。

アメリカでもオフィスでの振る舞いは仕事に直結します。外資系のイメージですと、成果主義とか物事をストレートに表現するとか、そんな感じですが、チームワークやコミュニケーション能力もアメリカでは大切です。ただ単に自分の意見ばかりを主張するようでは周りから煙たがられますね

しかも、仕事の仕方によってはフィードバックがすぐに回るため、それによって評判も左右し、結果的には人事評価にもつながります。仕事ができることも大切ですが、同僚や上司に好かれるということも大切になってきます。

内容をご紹介

タイトルにあるリーダーシップについて、いくつか英語と日本語を交えてご紹介します。

まず、なぜ女性のリーダーシップについて取り上げるのでしょうか。それは、アメリカでも女性がリーダーとして働く場合、男性の繊細な感情を傷つけないようにすることが必要だからです。

具体的には、あまり偉そうに見えないようにする、命令口調にならないようにする、男性を立てる、など。要は、威嚇しないでどのように女性のリーダーが男性社員と仕事をしたらいいのか。それを面白おかしく解説しています。

まず、締切について。威嚇的な言い方は、

Get this done by Monday. 月曜日までにやりなさいよ。
Get 〜 doneは、〜を終わらせるというフレーズです。これを女性が男性社員にストレートに言うとこうなってしまいますね。

そのかわりの威嚇的でない言い方は、

What do you think about getting this done by Monday? 月曜日までに終わらせることについてどー思うかしら?

What do you think about 〜?は常に使うフレーズです。〜についてどう思うか意見を聞くときに使えます。ここでは、月曜日までの締切を守りなさいと言うのではなく、月曜日までに終わらせることについてどう思うか聞く形にするのです。

それによって男性に命令するのではなく、彼の意見を尊重する形になるわけです。

アメリカではみんなストレートにものをはっきり言う文化のように思われがちですが、意外と遠回しに言う文化ともいえます。

次はミスを指摘する方法。人のミスを指摘するのはリスクを伴います。まず、威嚇的な言い方から。

These numbers are wrong. うわっ、この数字、間違ってるわっ!
かなりストレートですね。こんな言い方をされたら、男性はおそらくいい気分ではないでしょう。

威嚇的ではない言い方は、

I’m sorry, are these numbers right? I’m not 100% sure, I hate numbers.「ごめんなさーいっ、この数字ってどうなのかしら?合ってるのか分からなくて。数字ってどうも苦手っ。」

このような持っていきかたをしたらスムーズですね。

ポイントは、最初に謝ること。はい、アメリカ人でも結構謝ります。コミュニケーションの一環としてですが。謝ったあと、間違っているのか自分でも分からないことを伝えるのです。

メールの書き方も影響します。まず、威嚇的な書き方

Send me presentation when it’s ready.プレゼン資料ができ次第、送ってください。
これではシンプルかつストレートになっちゃいますね。

威嚇的でない書き方は、

Hey Jake!! Can I take a peek at your presentation when it’s ready? Thanks!!! ヘイ!もしできたらでいいんだけど、ちょっとプレゼン資料のぞいちゃったりしてもいいかしら?よろしくっ。

Take a peek atは覗くという意味です。文章としては、もしできたらあなたのプレゼン資料を覗いて見てもいい?という感じですね。

コツは、ビックリマークを多様して、絵文字も入れるとより効果的。そうすることにより、ストレートすぎない感じを出すことができ、ちょっとふざけた感じを出すほうがより親しみやすい人に見られやすくなります。

そして会議中。よくあるのが、自分の考えを誰かがパクるパターン。

威嚇的にそれを指摘すると、

That’s exactly what I just said.それはまさに今私が言ったことですよね。

これではストレートすぎます。男性社員にアイデアをパクられたら、それを感謝するのです。

そしてそれをより分かりやすく言い換えてくたことを称賛してあげましょう。どのように英語で言うかというと、

Thank you for articulating that so clearly. 明確に表現してくれてありがとーっ。
ちょっと嫌味っぽく言えば、きっと相手も気づくはず。

まとめ

いかがでしたでしょうか。さっそく明日から活用できる英語表現がたくさんありますね。

 

この記事を書いた人

Ricky Tokunaga

ニューヨーク州弁護士。東京在住の会社員。在米期間は11年。
モットーは次元上昇ライフスタイルデザインと一流で自由なライフスタイルのあくなき探求。