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年収1億円になる人の習慣 by 山下誠司 【書評】 シンプルな36の習慣が明快

タイトルだけ見ると最近よくあるフレーズだが、とてもストレートなのと著者が実際の体験を語っていて、愛車がフェラーリ、趣味が仕事というプロフィールを見て思わず手にとってしまった。

36のシンプルな習慣について書かれており、読みやすいと同時にすぐに実践できることばかりだ。

著者の山下誠司氏とは

日本最大級の240店舗を展開する美容室EARTHを運営する、アースホールディングス取締役。スタッフは3000名、年商180億円の会社だ。1976年生で、この結果を出している。31歳の時点で年収1億円を超えた人物。

なぜ36の習慣なのか

この本では、36の習慣について書かれている。習慣に特化している理由は、年収1億円以上の人の習慣にはある共通のルールがあり、その習慣を行うのに特別な才能やお金がかかることもない。そして、誰でもできるけれど、誰もやっていないその習慣をやり続ければいいだけ。

「能力」の差は、小さい。

「努力」の差は、大きい。

「継続」の差は、とても大きい。

「習慣」の差が、いちばん大きい。

いくつか、特に興味深い習慣をご紹介。

仕事は質よりもスピード

超一流の世界では、フライング以外はすべて遅刻とみなされてもおかしくない。また、スピードの速さは、本気度と情熱のあらわれ。情熱が冷めないうちにすぐに行動する人間は、いい仕事をするものだということ。業種によっては質は保つ必要があると個人的には考えるが、確かにスピード感は大事。

そしてスタートが遅いのは致命的。仕事が遅いのは能力の問題だけども、スタートが遅いのは姿勢の問題だからだ。大切なのは、最初の一歩はできるだけ早く踏み出すこと。

最前列はアリーナ席。講義・勉強会では最前列

セミナーや勉強会ではどこに座るかで、習慣も変わってくる。ベストなのはもちろん最前列だ。前の席はいわばアリーナ席で価値が高い。だから前の席に座らないともったいないのだ。

そして名言は、最前列での1回の受講は、最後列の10回分というもの。なぜなら、最前列では当事者意識が芽生え、周囲にいる人の意識が異なり、講師に顔を覚えてもらうこともでき、後ろではわからない講師の生の表情が見えるからだ。中心人物(講師)にできるかぎり近づいて話を聞いたほうが、より多くの学びを持ち帰ることができる。

会社まで30分以内で通勤

今僕は会社まで電車に乗らない場所に住んでいる。理由はシンプルかつ多大で、電車が嫌い、時間がもったいない、便利、などなど。日本の満員電車には負の空気しかなく、絶対に避ける場所だと思っている。住む場所といえば、家賃についてもおもしろいことが書かれている。それは、大前研一氏のアドバイスにもあるそうだが、「自分を変えるにはどうしたらいいか。時間配分を変えること。住む場所を変えること。そして付き合う人を変えることである。」

ちょっと安い家賃を気にして住む場所を制限すると、なにも変わらないのではないか。そして家賃がもし増加しても、それ以上のリターンが得られる強力な自己投資にもなり得るのだ。

悪いことは1やって10伝わる。良いことは10やって1伝わる

行動の伝達力を気にしたことはあるだろうか。良いことは伝達力が悪く、10やって1しか伝わらない。逆に悪いことは伝達力が強く、1やって10伝わってしまう。よってリーダーは自制心を働かせながら、良い当たり前のことを圧倒的にやる、やりすぎくらいでちょうどいいということになるのだ。

落ち込んでいいのは、最長3分まで

著者は仕事でうまくいかないことがあっても落ち込むことはないのだという。以前は落ちこんでしまうこともあったらしい。今は、「心配事は、いくら悩んだところで、1ミリも解決しない」ことに気づき、悩んだり迷ったり落ち込んだりする時間を少なくするようにしたという。具体的には、落ち込むことより解決することにフォーカスし、ルールとして「落ち込む時間は最長3分まで」、「無理にでも笑う」、「落ち込んだ原因と解決策をノートに書き出す」など。とてもポジティブに物事を捉え、行動するための良いリマインドになった。

グリーン車やファーストクラスに乗ってはいけない?

詳細は本を読んでいただきたいが、グリーン車やビジネスクラス・ファーストクラスを敢えて乗らないほうがいいと著者は言っている。人によって観点は違うので賛成するかどうかは議論しないが、参考になったのは、移動時間は仕事をする時間というもの。あまりやりすぎてもストレスになるが、言いたいことは移動時間を無駄にしないというその姿勢の差が結果に大きな影響を与える、ということ。

経営者の習慣と宝くじ

職業には4つのカテゴリーに分けられる。事業所有者、投資家、労働者、そして自営業者。ロバート・キヨサキなどからどこかで聞いたことがある内容だが、年収1億円を狙うカテゴリーとして経営者が最もハードルが低いことになる。シンプル過ぎて笑いそうになるが、経営者は10回やれば1回成功する。例えば一等の当選確率が1000分の1の宝くじの行列に並ぶより、成功の確率は高くなる。比較の仕方が斬新だが、習慣の参考になった。

最後に

具体的な36の習慣、そして本質の思考を持っている人は、どんな仕事でも手を抜かずに全力で立ち向かう、だから多くの人から応援されるのだ。また、直接、利益を生まない仕事にも全力を尽くすことができる人こそが最後に大きな成果を手に入れる。すなわち、誰でもできるけれど、誰もやっていない習慣こそが「年収1億円への習慣」なのだと著者は最後に語っている。

とても参考になる習慣を分かりやすく実体験をもとに書かれており、スラスラ読めて実践しやすい本になっている。

 

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